第25回文化庁メディア芸術祭功労賞受賞記念
新潟とマンガとマンガ教育 belneのCWS(コミックワークショップ)展
長年に渡り同人誌即売会新潟コミティアでコミックワークショップを行い、にいがたマンガ大賞の二次審査員も務め、現在は開志専門職大学で教鞭を取るbelne氏の、教育の軌跡、マンガ情報誌「ぱふ」の漫画教室をはじめとして、コミティア(コミティア・新潟コミティア・関西コミティア)でのワークショップから京都精華大学でのマンガ教育、現在の開志専門職大学アニメ・マンガ学部での「大学におけるマンガ教育」を俯瞰する。また開志専門職大学アニメ・マンガ学部教員の雜賀忠宏氏とのコラボ授業など、現在の大学におけるこれからの「マンガを学ぶとは」何か…をも本展を通じて考察する。
開催概要
【会場】新潟市マンガの家 地図はこちら
【会期】2022年7月7日(木)〜8月23日(火) ※毎週水曜休館
【開館時間】11:00~19:00
【観覧料】無料
【主催】新潟市マンガの家
Belne(天碕 莞爾)氏プロフィール
1955年生まれ(東京都出身)。
76年みすた・べるねのペンネームで秋田書店ビバ・プリンセスでデビュー。代表作は「異端文書」「蒼の男シリーズ」「はないろ語り拾遺帖」など。原作者として、山本航暉「ゴッドハンド輝」の構成監修を手がける。共著『マンガで読み解くマンガ教育』(阿吽社)の執筆に参加。新潟コミティアコミックワークショップ講師。開志専門職大学アニメ・マンガ学部教授。
功労賞贈賞理由より
日本のマンガ出版において、有望な新人作家を育てることは業界の今後を支える一大事業となっている。belne氏は早くから新人育成に尽力して来た。新潟でのコミックワークショップは20年以上に及び、膨大な数の作品を時に厳しく的確にアドバイス・激奨した。
京都精華大学マンガ学部講師時代には、ベテランマンガ家として創作活動に励む傍ら、常に若いマンガ家志望者のために奔走していた。その指導はネームのつくり方からコマ割りや構成、キャラクターづくりまで事細かく具体的でわかりやすい。
氏は多くの新人に寄り添い、言葉をかけ悩みを共有してきた。マンガ界の礎のようなその功績を、感謝の気持ちを添えてたたえたい。(おざわ ゆき)